Windows AutopilotとDevice Preparation:違い・導入フロー・選び方
Section titled “Windows AutopilotとDevice Preparation:違い・導入フロー・選び方”Windows PCの初期セットアップをクラウド経由で自動化するMicrosoftの仕組みには、従来の Windows Autopilot と、別のアーキテクチャを使う Windows Autopilot Device Preparation があります。どちらも、会社が準備した構成に基づき、利用者が受け取ったPCを業務用の管理環境へつなげます。
日本の情シス業務でいう「PCキッティング」のうち、初期設定や管理サービスへの登録を省力化する仕組みと考えると分かりやすいでしょう。両方式とも通常はメーカーがインストールしたWindowsを利用するため、機種ごとのマスターイメージを作成・配布する負担も減らせます。従来のAutopilotの概要、Device Preparationの概要
本記事では、両方式の役割と違いを整理し、フローを別々に説明します。フローは従業員用PCをMicrosoft Entra joinで組織へ参加させ、Microsoft Intuneで管理するユーザー主導の構成が対象です。本文では従来方式を「従来のAutopilot」、新しい方式を「Device Preparation」と表記します。仕様・要件は2026年10月24日時点で確認しています。
ゼロタッチプロビジョニングとは
Section titled “ゼロタッチプロビジョニングとは”プロビジョニングとは、端末に設定やアプリを適用し、利用できる状態へ整えることです。両方式で目指す ゼロタッチ は、情シス担当者がPCを一台ずつ開封して操作しなくても展開できる、という意味で捉えると適切です。
両方式のユーザー主導の展開では、利用者が開封、電源投入、ネットワーク接続、会社アカウントでのサインインを行います。構成によっては言語・キーボードの選択や多要素認証も必要です。事前準備や利用者の操作がすべてなくなるわけではありません。 従来のAutopilotのユーザー主導モード、Device Preparationのユーザー主導展開
たとえば、入社予定者の自宅へPCを直送し、本人がインターネットに接続して会社アカウントで認証すると、会社の管理下への登録や設定が進む運用を実現できます。
OOBEとは?意味と読み方
Section titled “OOBEとは?意味と読み方”OOBEは「Out-of-Box Experience」の略で、「ウービー」と読みます。 正式名称の読み方は「アウト・オブ・ボックス・エクスペリエンス」です。Microsoftも英語で「rubyと韻を踏む」発音として紹介しています。MicrosoftによるOOBEの紹介
Windowsでは、新しいPCを初めて起動したときなどに表示される、一連の初期設定画面と操作を指します。言語・地域・キーボードの選択、ネットワークへの接続、アカウントでのサインイン、Windows Helloやプライバシーの設定などが含まれます。表示される画面と順序は、OSや会社側の構成によって変わります。Windows 11のOOBE
両方式とも、このOOBEを会社向けのセットアップにつなげます。ユーザー主導の展開に共通する大まかな流れは、次のとおりです。
- PCを起動し、OOBEでネットワークへ接続する。
- 会社向けの構成に従い、会社アカウントで認証する。
- 組織への参加とIntuneへの登録が進み、必要なアプリ・設定が配信される。
- 定められた初期セットアップの処理を終え、デスクトップへ進む。
OOBEは初期設定の流れ、ESPは管理登録・設定の進行状況を表示する仕組み と分けると理解しやすくなります。従来のAutopilotではESPを構成しますが、Device Preparationは専用の進捗画面を使います。
両方式とEntra ID・Intuneの役割
Section titled “両方式とEntra ID・Intuneの役割”| サービス | 主な役割 |
|---|---|
| 従来のWindows Autopilot | 事前登録した端末と展開プロファイルを使い、初回セットアップや管理登録につなげる |
| Autopilot Device Preparation | 専用ポリシーと登録時のグループ追加を使い、初回セットアップや管理登録につなげる |
| Microsoft Entra ID(旧Azure AD) | 会社アカウントの認証と、デバイスの組織への参加を扱う |
| Microsoft Intune | アプリ、構成、セキュリティポリシーを配信し、導入後も継続管理する |
どちらの展開方式でも、アプリ配信や導入後の継続管理には管理サービスを組み合わせます。本記事ではIntuneを使います。詳細はMicrosoft Intuneの記事を参照してください。
従来のPCキッティングとの違い
Section titled “従来のPCキッティングとの違い”以下は、情シスがPCを受け取って手作業やイメージ配布で準備する運用と、両方式に共通するクラウド展開の比較です。手作業中心の運用でもスクリプトなどで自動化している企業はあり、すべてが手作業というわけではありません。
| 観点 | 手作業・イメージ配布中心の運用 | 両方式によるクラウド展開 |
|---|---|---|
| 配送 | 情シスや委託先で準備してから利用者へ発送 | 条件を整えればメーカー・販売店から利用者へ直送 |
| Windowsの準備 | マスターイメージの作成・更新、または個別設定 | 通常はプリインストール済みWindowsを利用 |
| アプリ・設定 | 個別操作、スクリプト、イメージなどで適用 | Intuneなどから必要な構成を配信 |
| 担当者の主な仕事 | 各端末への作業と動作確認 | ポリシー・アプリの設計、検証、例外への対応 |
| 利用場所 | 作業拠点に端末を集めやすい | 必要なクラウドサービスに接続できる場所で展開 |
両方式に共通するメリット
Section titled “両方式に共通するメリット”- 繰り返し作業を減らせる:同じ設定を各端末へ入力する工数や設定漏れを減らせます。
- 在宅勤務や多拠点への配布に向く:情シスを経由する配送を減らせるため、遠隔地の入社者にも配布しやすくなります。
- 構成を標準化しやすい:部門や用途に応じたアプリ・設定の割り当てを管理できます。
- イメージ維持の負担を減らせる:機種ごとのイメージ作成より、クラウド側の設定とアプリの管理に注力できます。
ただし、セットアップ時間が必ず短くなるとは限りません。削減できる情シスの作業時間と、利用者がダウンロードやインストールを待つ時間は分けて評価しましょう。
従来のWindows AutopilotとWindows Autopilot Device Preparationの違い
Section titled “従来のWindows AutopilotとWindows Autopilot Device Preparationの違い”両方式のユーザー主導展開では、利用者がPCを起動し、会社アカウントで認証する基本体験は似ています。一方、従来方式は事前登録した端末と展開プロファイル、Device Preparationは専用ポリシーと登録時のグループ追加を軸にします。Device Preparationは単に従来方式の名前が変わったものではなく、要件に応じて選ぶ別の展開方式です。
管理構成と対応機能の比較
Section titled “管理構成と対応機能の比較”| 比較項目 | 従来のWindows Autopilot | Windows Autopilot Device Preparation |
|---|---|---|
| 管理者が用意する主な構成 | 展開プロファイル、ESP、グループ、アプリの割り当て | Device Preparationポリシー、所定のデバイスセキュリティグループ、アプリの割り当て |
| Autopilotデバイスとしての事前登録 | 必要 | 必須ではない。Device Associationによる関連付けも選択できる |
| 組織への参加 | Entra join/Entra hybrid join | Entra join |
| 展開方式 | ユーザー主導、事前プロビジョニング、自己展開など | ユーザー主導、対応シナリオでの自動展開 |
| 初期設定中の進捗表示 | ESP | 専用の進捗画面。ユーザー主導では進捗率を表示 |
| 展開レポート | 従来のAutopilot展開レポート | アプリ・スクリプトの状態をほぼリアルタイムで確認 |
| Win32アプリとLOBアプリの同一展開 | 混在に制約がある | 混在に対応 |
| ユーザー向け設定の完了待ち | ユーザーESPで構成可能 | 同じユーザーESPによる待機には対応しない |
| Windows Autopilot Reset | 対応 | 非対応 |
Device Preparationの自動展開と、従来方式の自己展開モードは別のシナリオです。名称だけで同じ用途に使えると判断せず、対象端末と要件を確認します。Microsoft公式の機能比較
管理者の作業はどう変わるか
Section titled “管理者の作業はどう変わるか”従来方式では、事前登録したPCに展開プロファイルを割り当て、ESPで初期セットアップの完了条件を構成します。Device Preparationでは、専用ポリシーで初期展開に必要なアプリ・PowerShellスクリプトなどを選びます。ポリシーを作るだけでアプリの準備や割り当てまで不要になるわけではありません。
Device Preparationの Enrollment Time Grouping(登録時のグループ追加) は、Intuneへの登録時に端末を指定グループへ直接追加する仕組みです。動的グループの評価待ちへの依存を減らし、配信を進めやすくします。選択したアプリ・スクリプトをOOBE中に処理し、それ以外は展開後に配信する設計ができます。初期展開で扱える数には上限があるため、必須項目を絞って設計します。Device Preparationの処理と管理体験
Device Associationによる事前の関連付け
Section titled “Device Associationによる事前の関連付け”Device Preparationには、端末を管理登録前に自社テナントへ関連付けるDevice Associationもあります。TPMによる検証とUEFI内の関連情報を使い、会社の端末として識別します。企業所有としての扱いや、対応するOOBE画面の省略、デバイスを対象にしたポリシー割り当てに利用できます。
これは従来のハードウェアハッシュによるAutopilot登録とは異なります。「Device Preparationは事前登録が必須ではない」ことと、「事前の関連付けを一切行えない」ことを混同しないようにします。Device Associationの概要
両方式の選び方
Section titled “両方式の選び方”Device Preparationでは、展開準備の簡素化と、配布状況の把握のしやすさが主な利点です。
| 利点 | 運用上の効果 |
|---|---|
| ハードウェアハッシュによる事前登録が必須ではない | 販売店の登録代行に依存せず導入を進めやすい |
| 登録時に端末を所定のグループへ追加する | 動的グループの判定待ちを減らし、配信を進めやすい |
| ほぼリアルタイムの展開レポート | アプリ・スクリプトの成否を確認し、失敗を調査しやすい |
| Win32アプリとLOBアプリの混在に対応 | 同じ展開で両方のアプリを扱える |
これらの機能差から、サポート中の対応Windows 11 PCをEntra joinとIntuneで管理し、従業員が初回に会社アカウントでサインインする運用では、有力な検討候補といえます。調達先が複数ある場合や、初期展開の必須アプリを絞って残りを後から配信したい場合も、適合性を検証するとよいでしょう。
一方、発送前の事前プロビジョニング、Microsoft Entra hybrid join、ユーザー向け設定の完了までESPで待たせる運用、Windows Autopilot Resetが必要なら、従来方式を選ぶ理由があります。方式ごとの対応機能
同じ組織内で両方式を併用できるため、新規のEntra join端末でDevice Preparationを検証し、既存の要件がある端末では従来方式を継続する進め方もあります。ただし、同じ端末で両方を同時に実行するわけではありません。登録・関連付けの状態による適用の優先関係を確認します。
事前登録が必須でなくても、会社所有端末の識別は設計します。 私物端末の登録を禁止する構成では、シリアル番号・メーカー・モデルなどの企業識別子を使う方法があります。また、device preparationは設定ポリシーの適用完了をすべて追跡するわけではないため、完了画面だけで業務利用の安全性を判断しないようにします。企業識別子とポリシー適用の注意点
従来のWindows Autopilotのフロー
Section titled “従来のWindows Autopilotのフロー”以下は、従来方式のユーザー主導・Microsoft Entra joinの流れです。ハードウェアハッシュによる事前登録と展開プロファイルを使います。
1. 情シスが管理環境を準備する
Section titled “1. 情シスが管理環境を準備する”利用者のアカウント、ライセンス、自動MDM登録の対象を整えます。続いてAutopilotの展開プロファイル、配布先グループ、Intuneで配信するアプリ・ポリシーを準備します。
2. PCを組織のAutopilotへ登録する
Section titled “2. PCを組織のAutopilotへ登録する”メーカーや販売店へ登録を依頼するか、社内で端末のハードウェアハッシュを収集して登録します。ハードウェアハッシュは、シリアル番号だけではなく複数のハードウェア情報を含む識別情報です。
Autopilotへの事前登録と、Intuneへの管理登録は別の処理です。 事前登録だけではアプリの配信や継続管理は始まりません。デバイス登録の概要
3. プロファイルの割り当てを確認して発送する
Section titled “3. プロファイルの割り当てを確認して発送する”対象PCに意図した展開プロファイルが割り当てられたことを確認し、利用者へ届けます。利用者向けには、接続方法、会社アカウント、認証の準備、困ったときの連絡先を案内しておきます。
4. 利用者がPCを起動して認証する
Section titled “4. 利用者がPCを起動して認証する”Windowsの初回セットアップ画面であるOOBE(ウービー)でネットワークに接続すると、Autopilotのプロファイルが取得されます。その後、会社アカウントで認証し、Microsoft Entra IDへの参加とIntuneへの自動登録が進みます。ユーザー主導の処理順序
5. 必須の設定とアプリを適用する
Section titled “5. 必須の設定とアプリを適用する”Intuneが対象の設定やアプリを配信します。Enrollment Status Page(ESP:登録状態ページ)では進行状況を表示し、指定した必須アプリなどの処理が完了するまでデスクトップへのアクセスを待たせる構成にできます。
ESPの完了条件は設計次第です。「デスクトップが表示されたら、すべてのアプリや設定が適用済み」とは限りません。ESPの説明
6. 利用開始後も管理を続ける
Section titled “6. 利用開始後も管理を続ける”運用では、必要なアプリ、暗号化、回復キーの保管、更新、コンプライアンス状態などを確認します。初期展開の完了と、会社が定めた業務利用の合格条件を対応づけておくことが大切です。
Windows Autopilot Device Preparationのフロー
Section titled “Windows Autopilot Device Preparationのフロー”以下は、利用者にポリシーを割り当てる基本的なユーザー主導・Microsoft Entra joinの流れです。Device Associationを使う場合は、端末への直接割り当てやOOBEの構成も選べます。
1. 管理環境と展開先グループを準備する
Section titled “1. 管理環境と展開先グループを準備する”アカウント、ライセンス、自動Intune登録、利用者のEntra join権限を確認します。展開対象のユーザーグループと、登録時に端末を追加する割り当て済みデバイスセキュリティグループを作成します。後者にはIntune Provisioning Clientを所有者として設定します。
2. 必須アプリとDevice Preparationポリシーを構成する
Section titled “2. 必須アプリとDevice Preparationポリシーを構成する”アプリ・PowerShellスクリプトをデバイスグループへ割り当て、Device Preparationポリシーで初期展開中に処理する項目を選びます。ポリシーには登録先のデバイスグループや展開設定を指定し、対象ユーザーグループへ割り当てます。従来方式の展開プロファイルやESPを作る手順とは異なります。
3. 必要な端末識別を整え、PCを届ける
Section titled “3. 必要な端末識別を整え、PCを届ける”従来方式のAutopilotデバイス登録は必須ではありません。ただし、私物端末のIntune登録を禁止している場合は、企業識別子またはDevice Associationで会社の端末を識別できるようにします。関連付け済み端末には、別途企業識別子を登録する必要はありません。
既に従来のAutopilotへ登録されたPCを流用する場合は、登録・関連付け状態による方式の優先関係も確認します。準備後、利用者へPCと初回操作の案内を届けます。準備手順と端末識別の条件
4. OOBEで会社アカウントを認証し、ポリシーを取得する
Section titled “4. OOBEで会社アカウントを認証し、ポリシーを取得する”利用者がPCを起動してネットワークに接続し、OOBEで会社アカウントを使って認証します。基本構成では、この利用者に割り当てたDevice Preparationポリシーが端末へ配信され、展開内容が決まります。
5. Entra join・Intune登録・グループ追加を行う
Section titled “5. Entra join・Intune登録・グループ追加を行う”端末がMicrosoft Entra IDへ参加し、Intuneへ登録されます。Enrollment Time Groupingによって指定のデバイスグループへ追加され、必要な配信を受けます。Intune管理拡張機能もインストールされます。登録時のグループ追加の仕組み
6. 選択した必須項目を処理する
Section titled “6. 選択した必須項目を処理する”ポリシーで選択したアプリのインストールとPowerShellスクリプトの実行が進み、専用の進捗画面が表示されます。必要な処理が成功すると完了画面へ進みます。従来のESPやユーザーESPによる待機は使いません。
7. デスクトップへ進み、追加構成を配信する
Section titled “7. デスクトップへ進み、追加構成を配信する”利用者が完了画面を閉じるとデスクトップへ進み、その後の同期で、初期展開に選択しなかったアプリ・スクリプトやユーザー向け構成なども配信されます。
Device Preparationは、すべての設定ポリシーの適用完了を追跡してからデスクトップを開く仕組みではありません。 完了画面の条件と、会社が定める業務利用の合格条件を分け、利用開始後もIntuneで確認・管理します。サインイン後の処理順序
両方式の導入前に確認すること
Section titled “両方式の導入前に確認すること”PCメーカー・販売店によって登録代行の対応が異なる
Section titled “PCメーカー・販売店によって登録代行の対応が異なる”「対応メーカーのPCしか使えない」と一律に考えるのは正確ではありません。メーカー・販売店による事前登録の対応範囲と、端末自体の要件を分けて確認します。 要件を満たす既存PCを社内で登録する方法もあります。
従来のAutopilotで未開封の直送を実現したい場合は、購入前に対象機種・販売経路での登録代行、費用、納期、修理時の再登録対応を確認しましょう。登録方法の選択肢
Device Preparationでは従来方式の登録代行が必須ではありませんが、出荷時のWindowsのバージョン・更新状態や、Device Associationを利用する場合の対応条件を確認します。Device Preparationの要件
ライセンス要件
Section titled “ライセンス要件”Windowsの対応エディションに加え、自動MDM登録に必要なEntra IDとMDMの利用権が必要です。Intuneを使う代表例は次のとおりです。
- Microsoft 365 Business Premium
- Microsoft 365 E3 / E5
- Microsoft Entra ID P1 / P2とMicrosoft Intuneの組み合わせ
利用者へのライセンス割り当ても確認してください。Officeアプリを使える契約だけで、両方式に必要な権利がそろうとは限りません。 共有端末などは利用シナリオに応じて確認します。従来のAutopilotのライセンス要件、Device Preparationのライセンス要件
OSと展開方式の要件
Section titled “OSと展開方式の要件”新規導入では、サポート中のWindows 11 Pro・Enterprise・Educationなどの対応エディションを確認します。Windows Homeは対象外です。
Device PreparationはWindows 11が対象で、バージョンと必要な更新プログラムの条件があります。OS名だけで判断せず、出荷時の状態を含めて要件を確認します。従来方式もOSのサポートライフサイクルと展開モードごとの条件を確認してください。
従来のAutopilotの事前プロビジョニングでは、IT担当者や販売店が時間のかかる処理を先に実行し、利用者の待ち時間を減らせます。この方式にはTPM 2.0とデバイス認証に対応した物理PCなどの追加要件があります。事前プロビジョニングの要件
従来方式には、共有PCやキオスク向けに利用者のサインインを必要としない自己展開モードもあります。この方式もTPM 2.0による認証が必要で、Microsoft Entra hybrid joinには対応しません。Device Preparationの自動展開とは別のシナリオです。自己展開モード
回線・アプリ・障害対応の設計が必要
Section titled “回線・アプリ・障害対応の設計が必要”導入時は、次の観点で小規模に検証すると運用上の問題を見つけやすくなります。
- 自宅回線や拠点のプロキシを通してセットアップを完了できるか。
- サイレントインストール、検出ルール、再起動を含めて業務アプリを配信できるか。
- 初回起動時に必須とするアプリを絞り、許容できる待ち時間に収まるか。
- 失敗時にログを取得し、遠隔で復旧を支援できるか。
「ネットワークに接続できる」ことと「必要なクラウドサービスへ到達できる」ことは同じではありません。従来のAutopilotとDevice Preparationそれぞれのネットワーク要件も確認します。
導入を検討するときの考え方
Section titled “導入を検討するときの考え方”どちらの方式でも、端末ごとのキッティング作業を、共通設定の設計・配信・検証へ移せます。最初に必要な参加方式、発送前の準備、初期セットアップの完了条件を整理し、対応する方式を選びましょう。少数の実機で調達から初回認証、必須アプリの導入、失敗時の支援までを確認し、情シスの作業工数、配送回数、利用者の待ち時間、初回成功率を比較すると、導入効果を判断しやすくなります。
概念や利用場面の参考として、以下の記事を参照しています。技術要件は本文中のMicrosoft公式資料で確認してください。